民間冒険記〜共同戦線〜

〜民間〜

暗黒:それがお前の突破口というものか。

光をまとった剣。

それが俺の突破口。

民間:…いくぞ…

シュバッ

地面を蹴り、相手との間合いを詰める。

暗黒:結局は同じパターンか?
民間:…

ドュドュドュ!

黒い弾を三発撃ってくる。

その弾を、斬る。

ドドドドドド!!

四方に散った弾が洞窟の壁に当たり土を削る。

下に振った剣をペン回しの要領で一回転させる。
剣を振る態勢にし、相手に斬りかかる。

相手は間一髪で後ろに飛び下がる。

地面に刺さった剣を後ろに押しそのまま勢いをつけ、
剣を抜く。

そのまま、走り、相手の着地した瞬間に、斬りかかる。

ガシュ!!

手ごたえはあった。

だが俺の目の前にあったのは、切れた木でできた人形だった。

すぐさま後ろを向く。
だが誰もいない。

ゴオオオオオオオオオオオオ!!!!!

妙な音が、洞窟の入り口の方から聞こえる。






〜温暖〜

ふぅ…

温暖:ドコだろうな宝石。
   わかったら苦労しねぇよ
10匹のブギ:そうですけど…

ドーーーーーーーーーーーーーーン!!!

温暖:なんだあれ、でけぇドラゴン!?
10匹のブギ:岩山から出てきました!!
温暖:遠くてよくわからないが、人のようなのが乗ってるな。
10匹のブギ:あれは…あのドラゴンに乗っている
      人が持っているものは神獣の涙です!!!!
温暖:mjk
10匹のブギ:あいつを追いかけてください!!
温暖:うい〜〜っす

〜ちょっと時間が経った。〜
温暖:大丈夫か?おい。
神獣:ゥ…
温暖:なんでこんな岩山のところにいるんだよ。
   しかも神獣乗るとしたら騎士団長くらいだしな。
温暖:まぁいいや。
   ブギんとこ届けるか。





〜民間〜

民間:お前は!

野原:ああ。俺は野原っていうんだ。
   ドラゴンマスターNOHARAだ。よろしく。

ミル:あれだよ…マスターあれだ。
   僕が感じたもやもやは!

ミルの指した奥には、竜の残骨。と宝石のようなもの。

民間:おいおい。さっきまであんなものここにはなかったぞ?

暗黒:ッフッフッフ。
   ばれたらしょうがないですね。
   まぁ見てなさい。

ゴゴゴゴゴ!!!!

綺麗な白い宝石の色が紫と黒を混ぜた色に染まって行く。
その瞬間、竜の残酷が動いた。

妙な景色だ。

骨の竜に、みるみる肉がついて行く。翼も。何もかも
生きていたときと同じように戻って行くようだ。

暗黒の魔法使いは、完璧に復元された竜の背に、
宝石をもって乗った。
そして竜は羽ばたき始める。

野原:くそ!まて!
   ミル!いけ!

ヴォワワアアアアア!!!

ミルの口から炎が吐かれる。

その瞬間。炎が緑色の鮫によって消された。

野原:お前!!!
民間:団長!!!

ホークアイは着地した瞬間、
走ってくる。
恐ろしい威力の拳で殴ってくる。

剣を盾にしてそれを防ぐ。

ギャン!!

ホークアイは一歩下がり、ステップを踏む。

ビュオッ!!
ものすごい速さで腹へのフック。

だめだ。さっきやられた腹にもう一発きたら終わる。

地面が燃える。

民間:ミル!!

気がつくと叫んでいた。

足場が無くなる直前。
ホークアイは後ろに大きく跳んだ。

そうするとホークアイの体に異変が起きる。

体に雷が飛ぶ。まぶしくなる。ホークアイの体を光が包んだ。

目を開けると、目の前にいたのは、
青白い光を放っているホークアイ
トランスフォームだ。

民間:っく…!

ホークアイの姿が消えたと思いきや、俺の前に現れる。

すぐさまの連撃。

ギャギャギャギャギャン!!!…

剣を盾代わりにする。相手のタイミングがつかめた瞬間
剣を払う。相手の拳が押される。
相手の右手が後ろに下がる。

あの態勢では左手でのパンチは無い。
そう判断し、払った状態から逆向きに払う。

光をまとっていたホークアイは斬れない。
だが衝撃は伝わり、後ろに吹っ飛ぶ。

ホーク:く…

剣をしまう。

民間:団長!

ホークアイに歩み寄る。

ホークアイの目つきが鋭くなるのを、野原は感じた。

野原:ミル。ホークアイにぶつかってけ。
ミル:え?もう勝てたじゃん。
野原:いいから。

ミルはホークアイに向かって突撃する。

民間が近くまで来たとき、
ホークアイは立ち上がると同時に拳を振るった。

民間:団長!

だがその拳は民間に届く前にミルの突進により
ホークアイが吹っ飛んだ。

ホーク:暗黒の魔法使いの分際で……

ホークアイにまとっていた青白い光が消える。

野原:なに言ってるんだ。
   暗黒の魔法使いに加勢したのはお前だろ。
ホーク:何をいっている!暗黒の魔法使い!
    誰がお前らに加勢したと言うのだ!!
民間:団長…
ホーク:お前らのような分際で俺を気安く団長
    などと呼ぶな!
野原:あちゃー、これは洗脳だな。
ホーク:何を意味のわからないこと言っている!
温暖:なんの茶番だ?
野原:誰だ?
民間:温暖!
ホーク:やっと来てくれたか!温暖!
    二人で力をあわせて、この暗黒の魔法使いを
    倒すぞ!
温暖:何いってんだ、団長。
ホーク:お前こそ何言ってるんだ!
    目の前に暗黒の魔法使いがいる。
    それは倒すのがあたりまえだろう!!
野原:洗脳されてるんですよ。そいつ。
ホーク:黙れ!!!!!!



〜続く〜