民間冒険記〜それぞれの旅立ち〜

〜民間〜

目の前に岩山が立ちはだかる。

魔法使いは、いない。
消えた。というより追いつけなかった。といった方が正しい。

ティティオが疲れを感じているようなので、
ティティオを放した。

徒歩で魔法使いを探す。やはり見つからない。

ペリオンの山岳地帯では、見つけるのは至難の業だ。
もう遠くに行っているかもしれない。

もう、暗黒の魔法使いなんて追わずに、逃げちゃおうか。
どうせ誰も俺が魔法使いを追ってるなんて知らないし。

でも逃げるわけには行かない。
シグナスの意地か。











ホークアイ

ホーク:ごちゃごちゃうっせーの!
住民:まだキノコがたくさんいるじゃないか!
住民:これで駆除完了だと?ふざけんな!

さんざん不満をぶつけられ、ホークアイは苛立つ。

いまさっきマティアスからの出動依頼で
ヘネシスについたばっかってのに…

マティアス:くそ…どうなってんだ!
      なぜバブルリングの調査を任せた
      あいつと連絡がとれんのだ!!
ローカ:ひえぇぇぇぇ…
マティアス:ローカ!おびえてないで、何か仕事しろ!
      ホークアイ!どうする。駆除を再開するか?
ホーク:ああ。
ローカ:ぼ、ぼ、僕は思ったんですけど、
    バブルリングも様子がおかしいんですよね。
    てことは…バブルリングもこうなっていて、
    大量繁殖してるかも…。
ホーク:何?それはいけねぇ!俺いってくらぁ!
マティアス:ああ。
      ローカ。駆除の手伝い、やってくれるよな?
ローカ:ぼ、ぼ、僕のできることなら何でもします!!
マティアス:そうか…それは心強いなぁ!
ローカ:ひぃっ!


ホークアイは、カニングに着いた。
だがバブルリングの様子はおかしいものの、
大量繁殖はしてはなかった。

そして、民間の姿が見当たらない。

ふと下をみると、ティティオの足跡。

すぐに神獣を呼び、
どこにいるかを感知してもらう。

神獣が居場所を感じ取った。

ホーク:行くぞ!!

神獣の背中にのると、全速力で駆けた。

朝日が神獣とホークアイを照らしつける。




〜野原〜

野原:気持ちいなぁ。ミル
ミル:疲れる〜〜〜〜!

吹き付ける風が実に爽快だ。

野原:ドラゴンの背中の上って気持ちいな。
ミル:人の下って疲れるな:;
野原:でさ、今どこに向かってんの?
ミル:えっと…魔法使いの気配がするとこ!
野原:それがどこかって聞いてるんだよ!
ミル:え…と。あの岩山!岩山のとこ!
野原:ペリオンか。
ミル:そこそこ!そこに向かってるんだよ。きっと。


〜続く〜