民間冒険記〜追跡、逃走〜

〜野原〜

野原は起きた。

朝日が昇る。
ここは、エリニア。
自然と妖精がある町だ。

野原こと X焼け野原X はこの町が
ビクトリアアイランドで一番美しいと思っている。

昨日買っておいた食材で即席ラーメンを作る。

ダシはよくわからないが おはぜ だった気がする。

家から外に出るといつもと変わらない風景が広がっていた。

野原:すがすがしいな。
妖精:ん…しんc!おひさ!
野原:おひさ

しんcというあだ名は
よくわからないのだが、いつの日か妖精と一部の人間には
しんcと呼ばれている。

妖精:ミルも元気そうじゃん!
ミル:…

ミルとは俺が狩っているペットというか
一緒に戦ってくれる仲間のようなドラゴンだ。

野原:ん…ミル、どうした。
ミル:嫌な感じがするんだ…
野原:前の…暗黒の魔法使いにドラゴンが
   操られていたときみたいにか?
ミル:うん…
妖精:それは危険だよ!ドラゴンさん達がかわいそう!
   行ってあげて!しんc!
ミル:でも…前と少し違う感じなんだ…
   ドラゴンじゃなくて…
   その元凶?暗黒の魔法使い?
   そんな感じがするんだ。
妖精:どっちにしても危険だよ!
野原:いくっきゃねぇってか?w
妖精:行くっきゃねぇっすよ。
   となると、食料とか必要かな?
   それとも他の町に行けばいいけど
   ペリオンの山岳地帯や、エルナスの雪原
   だったら危ないし…
野原:勝手にいくこと前提で話すすめんなよ。
ミル:行こうよ!マスター!
妖精:行こうよ!スリラー!
野原:……半強制的だな。。
ミル:でも本当に危険な感じがするんだってば。
   僕が感じるってことはドラゴンも関係してるかもしれないし…

ふと気が付くと誰かが何かに乗って走ってくる。
ものすごい勢いだ。

???:くそっ!待て!おい!

どたたたたたたたたたっ

野原:騒がしい奴だな。
妖精:あんな奴この町にいたっけ?
野原:見たことねぇな。
ミル:あれじゃあ追いかけられてる
   黒いローブの人もかわいそうだね。
野原:そうだな。
妖精:今気づいたんだけど。
   さっきの追いかけてる人、シグナス騎士団の服きてなかった?
野原:シグナスが追いかけてるとすれば、逃げてる方は犯罪者か?
ミル:それよりはやく行こうよーー。
野原:待て、準備してからな。








〜民間〜

考えが一向に思い浮かばない。
このメイプルキノコをどうにかしなくては。

住民:まだか?騎士団のお方。
民間:あと少し待っててください。
住民:もう待てないよ、こうなったら俺たちでやるしか…
民間:待ってください!

講義を図ろうとするが、
住民の怒りはピークに達しており、
今何かの対策をしなければ
どうにもならないような状況だ。

ローカ:住民方!
住民:誰だ?
ローカ:ローカです。シグナス騎士団情報役員のローカです。
住民:あぁ、あのぱっとしない人でしょう。
ローカ:そう言うことにしておいて下さい。
住民:で?貴方に何ができるのですか?
ローカ:それは…このキノコの制圧です。
住民:ほう、その細い体でできるというのかね。
ローカ:いえ私だけではありません。

なんだかよくわからないが、助け舟を出してくれたそうだ。
良かった、と安堵する。

安堵した俺の後ろに誰かいる。
振り返るとそこには大男がいた。

服装からしてシグナスの者らしい。

マティアス:マティアスだ。宜しく頼む。
住民:は、はい。

住民がすこし怯えてるのがわかる。
確かにあの顔とあの巨体じゃあな…と思う

マティアス:あの…

唐突に話しかけられたので、少し驚いた。
この顔とこの巨体じゃあな…

民間:私ですか?
マティアス:ああ。折り入って頼みがある。
民間:な、何ですか?
マティアス:お前のような弱そうな奴に頼むのも
      気が引けるが、他にいないからな。

イラッ…

マティアス:単刀直入に言おう。
      カニングにいるバブルリングの様子が少し
      おかしいんだ。
      本当は俺が見に行きたいんだが、
      この通りでな。
      だから行って確かめに行ってくれないか?
民間:……はい
マティアス:ん?そんなに俺の頼みが聞けないってか?
民間:いえやらせていただきます!
マティアス:よし。それでこそ若者だ。

民間:はぁ…

俺はタクシーに揺られている。
マティアスの以来を受けに、
カニングへ向かっている。

カニングに着いた時にはもう日が暮れかかっていた。
やはり、いつ見てもカニングの夕暮れは綺麗だ。
夕暮れのカニング、と呼ばれるだけあるな。

そしてバブルリングの調査を終えた。
別に怪しいところは無かった。

その時…

黒い影が一瞬見えた。さらにその影が見えた瞬間、
バブルリング達の様子がおかしくなった。

民間:っ!!
民間:まて!

あわてて追いかける。
そして、地上にでると、

黒い影の正体が明らかになった。

暗黒の魔法使い。マッドサイエンティスト
言葉にならない。
あれだけシグナスが全勢力をかけて、
捜索したのにも関わらず、見つからなかった
あの集団の一員がこんなにあっさりと見つかるなんて。

魔法使いは逃げる。

それをみて、民間は、ティティオを呼ぶ。

どたたたたたたたっ

ティティオが来た。

急いでティティオの背中に飛び乗ると、

民間:いけ!ティティオ!

ティティオは夕暮れのカニングを背に、走り出した。










〜続く〜




なんかあれですが、
メイプルのネタ出そうとしたけど、
面倒だったから冒険記でも書くかってことになって書いてます。

いつまで続くのかはわかりません。